
RSウイルス感染症
RSウイルス感染症は、乳幼児に最も多い呼吸器感染症のひとつです。
横浜市都筑区のハリーこどもクリニックでは、RSウイルスの迅速検査・診断・治療を行っています。
生後6ヶ月未満の赤ちゃんは重症化リスクが高く、早期の受診が重要です。
概要
RSウイルス感染症とは
RSウイルス(Respiratory Syncytial Virus)は、呼吸器に感染するウイルスで、特に乳幼児に多くみられます。
- 1歳までに約50%、2歳までにほぼ100%の子どもが感染
- 毎年約3万人の乳幼児が入院を必要とする
- 一度かかっても何度も感染することがあります
- 秋〜春にかけて流行しますが、近年は夏にも流行がみられます

症状
症状の経過
RSウイルス感染症は発症から5〜7日目が症状のピークとなり、この時期に細気管支炎や肺炎を起こしやすくなります。ピークを過ぎると徐々に回復に向かいますが、咳が2〜3週間続くこともあります。

初期症状(1〜3日目)
- 鼻水・鼻づまり
- 38〜39度の発熱
- 咳(次第にひどくなる)
- のどの痛み
重症期(5〜7日目・症状のピーク)
- ゼーゼー・ヒューヒューという呼吸(喘鳴)
- 呼吸が速い・苦しそう
- 哺乳量の低下・ミルクを飲めない
- 顔色が悪い(チアノーゼ)
- ぐったりして元気がない
呼吸が速い、胸やお腹がペコペコへこむ、ミルクが飲めない、顔色が悪い、ぐったりしている場合は、すぐにご来院いただくか、夜間の場合は救急対応の医療機関を受診してください。
重症化リスク
以下のお子さまは特にご注意ください
RSウイルスは多くのお子さまが自然に回復しますが、以下に該当する場合は細気管支炎や肺炎に進行し、入院が必要になることがあります。
- 生後6ヶ月未満の赤ちゃん(特に生後3ヶ月未満)
- 早産で生まれたお子さま
- 先天性心疾患のあるお子さま
- 慢性肺疾患のあるお子さま
- 免疫不全のあるお子さま
- ダウン症のお子さま

治療・対処法

RSウイルスには特効薬がありません
現在、RSウイルスに直接効く抗ウイルス薬はありません。治療は症状を和らげる対症療法が中心となります。
- 鼻水の吸引:こまめに鼻水を吸ってあげることが大切です
- 水分補給:脱水予防のために少量ずつこまめに水分を与えます
- 解熱剤:高熱でつらい場合に使用します
- 気管支拡張薬:ゼーゼーがひどい場合に吸入治療を行います
💨 吸入治療の重要性

RSウイルス感染症では、気管支や細気管支の炎症により呼吸が困難になります。喘鳴(ゼーゼー・ヒューヒュー)が強いときは、吸入治療がとても大切です。吸入治療により、気管支を拡張し、痰を出しやすくすることで、呼吸を楽にし症状の改善を図ります。
吸入治療は継続的に行うことで効果を発揮します。医療機関での治療だけでなく、ご家庭での継続が症状改善に大きく寄与します。
当院の取り組み:吸入器無料貸出サービス
当院では、できるだけ患児の症状を改善させたいという思いから、ご家庭での継続的な吸入治療をサポートするため、吸入器を無料で貸出しています。
お気軽にスタッフまでお声がけください。
気管支拡張
狭くなった気管支を広げる
痰の排出促進
粘り気のある痰を出しやすくする
呼吸改善
呼吸を楽にして症状を軽減
🏠 ご家庭でのケアのポイント
- こまめな鼻水吸引(電動鼻吸い器がおすすめ)
- 室内の湿度を50〜60%に保つ
- 少量ずつこまめな水分補給
- 上体を少し起こした姿勢で寝かせる
- 呼吸の状態をよく観察する
予防・ワクチン
手洗い・消毒
石鹸での手洗いやアルコール消毒が基本です。特にお兄ちゃん・お姉ちゃんがいるご家庭では、帰宅後の手洗いを徹底しましょう。
感染経路の遮断
RSウイルスは飛沫感染・接触感染で広がります。風邪症状のある家族はマスクを着用し、赤ちゃんとの濃厚接触を避けましょう。
環境整備
おもちゃやドアノブなど、よく触るものの消毒、室内の換気・加湿を心がけましょう。
💉 RSウイルス予防薬:ニルセビマブ(ベイフォータス)
2024年に承認された新しいRSウイルス予防薬です。RSウイルスのFタンパク質を阻害し、Fc領域修飾によって半減期が延長されているため、1回の注射で約5ヶ月間、RSウイルスによる下気道感染症の発症を予防できます。
🔴 リスクを有する場合(生後初回の流行期・流行初期)
🔴 リスクを有する場合(生後初回及び生後2回目の流行期・流行初期)
🟢 健常者の場合
※保険対象外(自費)となります
接種をご希望の方は、診察時にお気軽にご相談ください。
ハリーこどもクリニックでの診療
RSウイルス迅速検査
鼻腔ぬぐい液による迅速検査で、約15分で結果がわかります。1歳未満のお子様は保険適用で検査が可能です。
SpotFire(スポットファイア)
当院では最新の検査機器「SpotFire」を導入。ウイルス量を数値化できるため、重症度の判定にも役立ちます。
丁寧な経過観察
症状の経過をしっかり確認し、入院が必要と判断した場合は速やかに連携病院へご紹介いたします。
RSウイルス感染症でお困りの方へ
お子さまの咳や鼻水が長引いている、ゼーゼーする呼吸が気になる、哺乳量が減っている…そんなときは、お早めにご相談ください。
※「一般外来」からご予約ください。













