第67回日本小児神経学会学術集会(鳥取・米子)に参加してきました
学会参加のご報告
2025年6月4日~7日に鳥取県米子市の米子コンベンションセンター・米子市文化ホールで開催された第67回日本小児神経学会学術集会に参加してまいりました。テーマは「ALL FOR ONE」で、全国の小児神経科専門医が集まり、最新の研究成果や治療法について活発な議論が交わされました。
鳥取大学医学部脳神経小児科は、日本で初めて小児神経学の講座を始めた歴史ある教室が主催する学会とあって、伝統と最新知見が融合した充実した内容でした。
参加したセミナー・印象に残った内容
実践教育セミナー2:診療に役立つ神経生理学的検査の読み方
6月4日の初日に開催された「診療に役立つ神経生理学的検査の読み方」セミナーに参加しました。
座長:
- 前垣義弘先生(鳥取大学医学部脳神経小児科学分野)
- 大栗聖由先生(香川県立保健医療大学保健医療学部臨床検査学科)
演者:
- 大崎裕亮先生(徳島大学大学院医歯薬学研究部臨床神経科学分野)
- 前垣義弘先生(鳥取大学医学部脳神経小児科学分野)
- 大栗聖由先生(香川県立保健医療大学保健医療学部臨床検査学科)
このセミナーでは、実際の臨床で欠かせない脳波や誘発電位などの神経生理学的検査について、読み方のコツや診断への活用法を学ぶことができました。
学んだ内容で特に印象に残ったもの
- 脳波判読の実践的なポイント:てんかん波形の見分け方や年齢による正常変化
- 誘発電位検査の活用:発達遅滞の原因検索における有効性
- 検査結果の保護者への説明方法:専門用語を使わない分かりやすい伝え方
- 多職種連携の重要性:検査技師・医師・療育スタッフの情報共有
水木しげる記念館・境港への立ち寄り
学会の合間に、せっかく鳥取に来たということで境港の水木しげる記念館と水木しげるロードを訪れました。妖怪たちの世界に触れながら、子どもたちの想像力の豊かさについて改めて考える機会となりました。
3児の父でもある私にとって、子どもたちが持つ無限の創造性は日々の診療でも感じることです。発達に関するご相談をお受けする中で、一人ひとりのお子さんが持つ個性と可能性を大切にしたいという想いを新たにしました。
境港の街全体が妖怪の世界に包まれており、子どもから大人まで楽しめる素晴らしい場所でした。医学の勉強と合わせて、日本の文化的な魅力も再発見できた貴重な時間となりました。
当院での診療に活かしていきます
今回の学会、特に神経生理学的検査セミナーで学んだ最新の知見を、当院の小児神経外来(発達外来)やてんかん診療に活かしてまいります。
脳波検査の読影技術の向上により、より精度の高いてんかん診断が可能になり、患者さんとご家族により適切な治療方針をご提案できるようになります。
当院で対応可能な小児神経疾患
- 発達の遅れや気になる行動のご相談
- 小児てんかんの診断と治療
- 注意欠陥・多動性障害(ADHD)
- 自閉症スペクトラム障害
- 学習障害
- 夜尿症
特に脳波検査が必要なお子さんについては、学会で学んだ最新の判読技術を活用し、より正確な診断を心がけてまいります。
お子さんの発達や行動で気になることがございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。
ハリーこどもクリニック
横浜市都筑区中川1-21-20
TEL: 045-944-0041