💉アブリスボ(RSウイルスワクチン)のご案内
接種をお考えの方へ
当院では、「妊娠24〜36週の方」を対象に、アブリスボをご案内しています。
Web予約から予防接種・乳幼児健診の予約取得後、ワクチンの選択で「アブリスボ」を選択して下さい。
アブリスボとは
アブリスボ(ABRYSVO)は、妊娠24〜36週の妊婦さんに接種することで、生まれてくる赤ちゃんをRSウイルス感染症から守るワクチンです。お母さんの体で作られた抗体が胎盤を通じて赤ちゃんに移行し、生後6ヶ月まで効果が持続します。
⚠️ 重要:ワクチンの効果を得るためには、妊娠24〜36週での接種が推奨されています。
RSウイルス感染症とは
📋RSウイルス(Respiratory Syncytial Virus)は、2歳までにほぼ100%の乳幼児が感染する呼吸器感染症の原因ウイルスです。
🦠 感染の特徴
- 夏から初冬にかけて流行
- 飛沫感染・接触感染で広がる
- 保育園などで集団感染しやすい
- 何度も感染することがある
🤧 主な症状
- 発熱・咳・鼻水
- 「ゼーゼー」という呼吸音
- 細気管支炎による呼吸困難
- 哺乳不良・活気低下
⚠️ 特に注意が必要なお子さん
- 1歳未満:肺炎で入院になることがある
- 生後1ヶ月未満:人工呼吸器管理が必要になる場合も
- 早産児・心疾患のあるお子さん:重症化リスクが高い
アブリスボの効果
臨床試験のデータによると、妊婦さんへの接種から14日以降に出生したお子さんに対して:
50% 発症予防効果
80% 重症化予防効果お母さんが接種することで、赤ちゃんを守ることができます
投与方法
項目 | 内容 |
接種時期 | 妊娠24~36周 |
接種回数 | 1回 |
摂取量 | 0.5ml(筋肉注射) |
費用 | 33,000円(税込み) |
効果持続時間 | 生後6ヶ月まで |
副反応について
アブリスボは安全性の高いワクチンです。主な副反応として以下が報告されています:
- 接種部位の痛み・発赤・腫れ
- 軽度の発熱・倦怠感
- 頭痛・筋肉痛
重要:臨床試験では、早産のリスクや胎児への悪影響は認められませんでした。
当日お持ちいただくもの:
- 母子手帳
- 基礎疾患やアレルギーに関する情報
費用につい注意事項
- 一般外来でスケジュールをご相談いただいてからの、ワクチン手配となります。
- 接種当日は体調を万全にしてお越しください
- 妊娠中・授乳中の方は、接種できないワクチンがあります
- アレルギー体質の方は事前にお申し出ください
よくあるご質問
いつ接種すればいいですか?
妊娠24〜36週の間に接種します。RSウイルスの流行期(夏〜初冬)を考慮して、かかりつけの産婦人科医と相談して決めましょう。
他のワクチンと同時接種できますか?
インフルエンザワクチンなど、他のワクチンとの同時接種も可能です。詳しくは医師にご相談ください。
上の子がいる場合は?
上のお子さんがいる場合、保育園などからRSウイルスを持ち帰る可能性があるため、接種をおすすめします。
授乳中でも大丈夫?
妊娠中に接種するワクチンのため、出産後の授乳には影響ありません。母乳を通じても抗体が赤ちゃんに移行します。