HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)
将来の子宮頸がんから大切なお子さんを守るワクチンです
HPVワクチンについて
HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンは、子宮頸がんの主な原因となるHPVの感染を予防するワクチンです。日本では小学6年生から高校1年生相当の女子を対象とした定期接種となっており、公費で接種することができます。
子宮頸がんは年間約1万人が罹患し、約2,800人が亡くなっている疾患です。HPVワクチンの接種により、子宮頸がんの約65~70%を予防できるとされています。
定期接種について
💉 定期接種の対象と費用
対象者
小学6年生~高校1年生相当の女子
費用
定期接種期間内は無料
キャッチアップ接種
平成9年度~平成17年度生まれの女性(令和7年3月まで)
接種回数
2回または3回(年齢により異なる)
💡 接種のタイミング
HPVワクチンは性交渉開始前の接種が最も効果的です。初回接種時の年齢により接種回数が異なりますので、早めの接種をおすすめします。
HPVワクチンの種類
- ガーダシル(4価ワクチン)
- シルガード9(9価ワクチン)
- サーバリックス(2価ワクチン)
- 当院ではシルガード9を推奨
予防できる病気
- 子宮頸がん
- 膣がん
- 外陰がん
- 尖圭コンジローマ
接種後の注意点
- 接種部位の腫れ・痛み
- 15分間の院内観察
- 当日の激しい運動は控える
- 入浴は可能
副反応について
- 接種部位の痛み・腫れ
- 発熱(軽度)
- 頭痛
- 稀に失神・けいれん
接種スケジュール
15歳未満での初回接種
2回接種
1回目から6ヶ月以上の間隔をあけて2回目
15歳以上での初回接種
3回接種
1回目→2ヶ月後→6ヶ月後
キャッチアップ接種
3回接種
平成9年度~平成17年度生まれの女性対象
男子への任意接種
3回接種
自費(1回約16,000円)
💉 定期接種対象者は公費で接種可能 | ※接種間隔は目安です。詳細はご相談ください。
よくあるご質問
Q. HPVワクチンは安全ですか?
A. 世界80カ国以上で使用されており、WHO(世界保健機関)も安全性と有効性を認めています。副反応の多くは接種部位の痛みや腫れなど軽微なものです。
Q. 男子も接種した方が良いですか?
A. 男子の接種により中咽頭がんや尖圭コンジローマの予防効果があり、パートナーへの感染予防にもなります。現在は任意接種(自費)となります。
Q. 接種を逃してしまいました
A. キャッチアップ接種制度があります(令和7年3月まで)。平成9年度~平成17年度生まれの女性は公費で接種可能です。
Q. 接種後も検診は必要ですか?
A. HPVワクチンで全ての子宮頸がんを予防できるわけではありません。20歳以降は定期的な子宮頸がん検診の受診をおすすめします。
HPVワクチンのご予約について
お子さんの将来の健康のために、適切な時期でのHPVワクチン接種をおすすめします
ご不明な点やご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください